乳幼児の食育のはじめかた
🌈0歳からの食育は「五感で楽しむ」がキーワード
赤ちゃんの食育は「食べる練習」と思っていませんか?実は生後5ヶ月頃から始まる離乳食の時期こそ、「見て・触って・嗅いで・味わう」体験の宝庫なのです。
東京栄養食糧専門学校の調査によると、この時期に様々な食材に触れた子どもは、3歳時の野菜摂取量が1.5倍多くなるというデータもあります。
おすすめ実践3つ
- 色のパレットランチ → にんじん(オレンジ)・ブロッコリー(緑)・かぼちゃ(黄)で虹色プレート
- 感触あそびOK! → 柔らか茹で野菜を手づかみさせて「プニプニ」「ツルツル」を体験
- ママの香りタイム → 調理中のいい匂いを「いい香りだね〜」と声かけしながら嗅がせる
🥄1歳からの「自分で食べる」が未来の食卓をつくる
1歳前後で始まる「自分で食べたい!」期はチャンスの時間。東京都が実施した調査では、この時期に手指を使う経験を多くした子どもは、4歳時の箸の持ち方の正答率が78%と高い傾向がみられました。
成功のコツ
- 汚れ対策は100均グッズで → レジャーシートを床に敷くだけでも後片付けがラクに
- スプーン選びの極意 → 浅い形状で軽いものがおすすめ(ステンレスよりプラスチック)
- 「こぼしたら終了」はNG → 最初の5分は見守り、その後はママがフォローする流れを作る
🍎2-3歳の好き嫌い対策は「魔法の声かけ」
「緑のもの食べなさい!」と言うと逆効果に。
農林水産省の食育推進レポートによると、「お空の色だね」「恐竜の力が出るよ」などの
ファンタジー表現が効果的です。
声かけ例
食材 | 魔法の言葉 |
---|---|
トマト | 「プチプチ宇宙人のジュースだよ」 |
ほうれん草 | 「ポパイママの特別パワーごはん」 |
納豆 | 「ねばねばモンスターと仲良しになろう」 |
🌟毎日の小さな積み重ねが一生の宝物に
乳幼児期の食体験は、単に栄養を摂るだけでなく、「食べることが楽しい」という根本的な感覚を育てます。
神奈川県立保健福祉大学の研究では、この時期に楽しい食事体験をした子どもは、
小学校での給食完食率が高い傾向が確認されています。
大切なのは完璧を求めないこと。今日はおにぎりだけでも、ママが笑顔で「おいしいね」と言ってくれることが、最高の食育です。
焦った時は、赤ちゃんの頬にご飯粒がついているのを「幸せのシールだね」と笑い合える余裕を持ちましょう。
毎日の小さな食卓が、子どもの未来を照らす栄養になっていくのです。